親知らずについて
親知らずの歯ぐきが腫れて痛い、アゴが痛くて口が開かなくなったなど、口腔外科の領域にも対応しております。なかなか、ご自身のケアで親知らずまでキレイにするのは難しく、奥歯の歯ぐきが腫れて痛くなったりします。また、手前の大事な12歳臼歯まで親知らずが原因で虫歯や歯周病になりやすく、大事な歯まで抜かなければならなくなるリスクがあります。
さらに親知らずを残すことで、前歯の歯並びがガタガタになってくることもあります。親知らずが生えてきて、一度でも痛みや腫れ、違和感を感じた経験のある方は、必ずご相談下さい。ただし、人によっては抜かなくても大丈夫な場合もありますので、しっかりとした診察をさせていただきます。
親知らずとは
歯の一番奥に生える永久歯であり、智歯(ちし)や第三大臼歯とも呼ばれます。 親知らずを含めると、人間の永久歯は合計32本生えます。 親知らずは一般的に18歳ぐらいから生えてきますが、先天的に生えない人や、傾斜していて途中までしか生えない人も多いです。
親知らずの痛みと原因
親知らずの頭が出てくると、その周りの歯肉が感染を起こしやすくなります。そうすると炎症を起こして痛みが出やすくなります。
親知らずと歯並び
顎が小さく、親知らずが生えるスペースがない状態では横向きに生えてきます。そうすると手前の歯を後ろから押すので、圧迫されて歯並びがゆがみます。こういった後戻りを防止するために、矯正治療の際に抜歯をおすすめするケースもございます。
親知らずの症状
親知らずを放置していると、下記のような症状を引き起こす場合がございます。
- 腫れ
- 痛み
- 頭痛・肩こり
- 顎の骨の吸収
- 手前の歯の虫歯を引き起こす
- 歯列の乱れ
親知らずの抜歯について
親知らずが生えてくる場所は歯ブラシが届きにくいので、細菌が繁殖しやすく、虫歯になりやすい状態です。また、親知らずが無理に生えてきて隣の歯を圧迫していたり痛みがある場合や、衛生面でトラブルを引き起こす可能性がある場合は、抜歯をした方が良いケースが多くなります。親知らずが生えてきてもトラブルを起こしていなければ、必ずしも抜歯をする必要はありません。親知らずの抜歯をご検討されている場合、医院選びや「そもそも抜歯した方が良いのか」等、ご判断に迷われる方もいらっしゃるかもしれません。医院を選ぶ際は、できるだけ安全に抜歯ができるような設備が整っており、口腔外科学会の認定医や専門医の資格を持っている歯科医師がいることが望ましいです。
抜歯すべき最適な時期
若い時ほど顎の骨がしなやかで抜きやすいです。
抜歯をお勧めするケース
頭が出ていて、歯肉を腫らしている場合や顎の骨が吸収している場合は抜歯することをご検討ください。また、手前の12歳臼歯が親知らずによって虫歯になっている場合も抜歯することをおすすめいたします。
必ずしも抜歯しなくて良いケース
完全に顎の骨に埋まっていて、骨の吸収や、歯肉の炎症を起こしていない場合には、必ずしも抜歯をする必要はございません。
抜歯後の注意点
親知らずだから必ず抜歯後は腫れるなどということはありません。事前の的確な診断とプランニングで効率的に抜歯を行うことで、周りの組織の侵襲を少なくし、腫れや痛みを可能なかぎり少なくすることが重要です。また、痛みの感じ方にも個人差はありますが、術後にお渡しする痛み止めでほぼ改善されますのでご安心ください。喉の方に腫れた場合には、すぐに当院までご相談ください。
- 口をゆすぎすぎない
- 抜歯の当日は激しい運動はしない
- 歯ブラシはやさしく
- お酒を当日は飲まない など
親知らずの生え方
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まっすぐ生えるケース
親知らずがまっすぐ生えていて、上の歯と噛み合っているのでちゃんと磨ければ残せるケースです。
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水平埋伏のケース
親知らずが横を向いて埋まっていて隣の歯が虫歯になったり、清掃性が悪いために炎症を起こして腫れてしまうリスクが高いため、抜歯をした方が良いケースです。親知らずと神経が近い場合は、安全のためにCT撮影をして位置関係を確認します。
親知らず抜歯後の
痛みや腫れについて
親知らずの抜歯の流れ
- レントゲンお口全体のレントゲン撮影を行い、抜歯するべきかどうか等を含めて、検査をいたします。
- CT撮影CT撮影をして、患部を精査します。
- 抜歯痛みへ配慮を行った上で、安全に抜歯を行います。
親知らず抜歯のよくあるご質問
どんな時に、親知らずが痛くなりますか?
下記のような場合には、親知らずが痛むことがあります。
・細菌感染をおこして歯茎が腫れるとき
・親知らずに大きい虫歯ができたとき
親知らずはなぜきちんと生えないのですか?
顎が小さいと、まっすぐ生えるスペースがなく、斜めや横向きに生えることが多いです。
親知らずがまた生えることはありますか?
1度抜歯した親知らずは生えません
親知らずの抜歯前に注意点はありますか?
糖尿病や易感染性の持病を持っている方は、抗生剤を事前投与し、感染の可能性を減らす必要があります。
親知らずの抜歯は大体どのくらいの時間で可能ですか?
抜歯にかかる時間の目安は、約30分から1時間となります。
親知らずの抜歯はいくらかかりますか?
3割負担で約3,000円から10,000円です。
親知らずを抜くと小顔になりますか?
若干小顔になる場合はありますが、明らかに小顔になったというケースは稀です。
親知らず抜歯をご検討中の患者さまへ
親知らずに関するお悩みは、当院までご相談ください。経験豊富な認定医が丁寧に診断し、最適な治療法を提案いたします。親知らずに関する痛みや不快感、また咬合や口腔内の異常についても、お気軽にご相談ください。患者様の健康と安心を第一に考え、確かな技術と丁寧な対応でお手伝いいたします。